アニマル・コミュニケーションを生活に取り入れる
アニマル・コミュニケーションを最大限に活用するために一番いいのは、
保護者自体がアニマル・コミュニケーションを生活に取り入れることです。
プロとして活動していて、様々なクライアント様とお話しする中で感じるのは、
依頼を受けた時に保護者の聞きたいことを聞くしかできないよりも、保護者自身が日々の生活の中で
アニマル・コミュニケーションを活用した方がずっと効果的だと思うからです。

自分自身の生活を顧みてもそう思います
私は今現在金ちゃん(白猫)とニヤ(キジトラ)という名の2匹の保護猫と暮らしていますが、
アニマル・コミュニケーションができることで猫たちとの生活はとても快適です。
保護猫ということで、当初は様々な問題もありましたが、早い段階で対処し、改善することができましたし、
猫たちとの信頼関係がしっかりしているので、私の言うことはよく聞いてくれます(笑)。
家の中でのルール(壁を引っ掻いてはいけない、ニヤはお腹が弱いのでドライフードは胃腸の弱い猫用も食べなければいけないなど)も、
言い聞かせることができました。お薬も嫌々ながらも飲んだら褒めてもらえるので我慢して飲みます。
もちろん彼らが納得できないと文句も言いますが、納得できない事柄がわかるので理由を説明して言い聞かせることができます。
動物たちのことが理解できないと、自分たち人間の思い通りにいかないことは『問題行動』になってしまいがちですが、
動物たちの性格や行動が理解できるとあっさり改善できることが多いように思います。
そのためにはアニマル・コミュニケーターという第三者を通すよりも、
動物と共に暮らす保護者が直接動物と対話することが一番だと思うのです。
人間関係も動物との関係も、お互いの立場を理解し、自分の価値観を通して相手を見るのではなく、
相手の価値観や価値基準を受け入れてコミュニケーションを取った方がいい関係が築けます。
信頼関係が築けていない間柄で、怒ったり叱ったりすると、相手のことを思っての発言であっても、
途端に嫌な奴だと思われるのがオチですが、信頼関係が築けていれば、
相手は怒られたり叱られたりしても自分のことを思って言ってくれているのだと理解します。
多くの人は人間と動物は違うと思っているでしょうが、基本的には人間関係も動物との関係も同じです。
人間ももともと持って生まれた能力や才能があり、生い立ちによって人格や性格が形成されますが、
動物ももともとの動物種による性質や本能があり、その上で家庭環境により性格が形成されます。
人間は人によって価値観も基準も違いますが、それは動物も同じです
動物と暮らす中で彼らを理解し、彼らにとって何が大切なことなのかを知り、
彼らの価値観を尊重することはより良い幸せな生活を送るための秘訣です。
共に暮らすのがワンちゃんや猫ちゃんの場合、私は保護者に子どもに接するように接してくださいと言います。
アニマル・コミュニケーションができて、大概の動物はだいたい5~6歳の子どもだと思って接すれば、まず間違いはないでしょう。
動物たちと暮らす中で起こる問題はなくなるはずです。そうは言っても、すぐにはアニマル・コミュニケーションなんて
できない! と思われる方は、彼らを理解し尊重しようと努力することから始めてみてはいかがでしょう。
犬だからこうするのが一番いい、猫だからこうしてやればいい……というのは人間の勝手な思い込みの部分も大きいと思います。
同じ犬という種族でも、犬種によってもともとの性質や本能は全く異なりますし、先ほども述べたように育った環境によって性格も
違いますから、この子にとっての最善は何か? ということを念頭に考えてあげることをお勧めします。
人間は動物の言うことや感情がわからない……と思い込んでいる人が多いようですが、
動物たちは飼い主さんが自分のことをどう思っているのかをちゃんとわかっています。
パートナーについての最善を考えるのは、パートナーに最大級の愛情を抱いているからです。
この子は幸せですか?とか、この子を幸せにするにはどうしてやればいいですか?と質問されることも多いですが、
パートナーを幸せにするのは実は簡単なのです。
彼らには飼い主さんの気持ちや感情、言葉を理解することができますから。
飼い主さんの深い愛情を感じ取るだけで、何よりも大きな幸せを感じることができるのです。
目は心の鏡と言いますよね、パートナーの目を見てみてください。
きっとあなたへの深い愛情が映っているはずですから。
それがわかればアニマル・コミュニケーションへの第一歩はもう踏み出したのも同然です。