誇大広告にも注意が必要です
何人かの医師やカウンセラーのもとに訪れても、治療効果を感じられない時や悩み事の解決ができない時には、
強い言葉に惹かれてしまうものです。早く辛さから逃れたいという焦燥感が、一層強まっている状態かと思います。
そんな気持ちを汲むかのように、「心療内科では治らなかった病気がウソのように治りました」(体験談)
などという文字がサイトに躍れば、ちょっとどんな感じかな? と興味が湧いてしまうこともあるでしょう。
このようなキャッチーな表現をするパターンとして、あまりにも勉強不足なカウンセラー個人の存在が浮かんできます。
自身の属する団体の倫理綱領を理解していないか、きちんとした学びのないままに
○○カウンセラー或いは○○セラピストと名乗ってしまっているようなケースです。
カウンセリングを受ける上で効果が期待できないばかりか、相談をしたはずなのに、
未熟な対応が原因で心に新しい傷を負ってしまうことも考えられます。

高額なセミナーへの集客や組織への集金
もう一つのパターンは、本来の目的がカウンセリングではなく、高額なセミナーへの集客や組織への集金であるケースです。
こちらは特に注意が必要です。カウンセリングと称してカフェで悩みを話しているうちに、
住所、電話番号など個人情報を聞き出され、セミナー会員への勧誘が始まります。
提示されるセミナーのタイトルは、やはり強い言葉で、「治る」「絶対」「難病」「奇跡」などと書かれているでしょう。
「魅力的なセミナーに参加できるのは、会員だけ。会員になりさえすれば、今の苦しみや辛さから抜け出せる魔法のようなシステムを利用できる!」
という文字が躍ります。入会手数料やセミナー参加費用が大変高額であることに戸惑いの気持ちが生まれるかもしれませんが、
「その迷いがある限り、あなたは辛さから抜け出せない」=「迷いなくお金を投げ出すことで、悩みから逃れられる」
と説かれることもあります。