いい子ってどんな子?~親って欲張り~
親の多くの理想・望みを叶えるために、幼少期にはたいてい「いい子に育てたい」と思っています。
逆に「悪い子」に育ってもいい、なんて思っている親はまずいないでしょう。
では、親が考える「いい子」とはどんな子なんでしょう?
・挨拶ができる子
・ありがとうが言える子
・時間管理ができる子
・忘れ物をしない子
・遅刻をしない子
・友達におもちゃを貸してあげられる子
・よい返事ができる子
・親に口答えをしない子
・先生や親の言いつけを守れる子
・喧嘩をしない子
・汚い言葉を使わない子
・お手伝いをすすんでやる子
・朝自分で起きられる子
などでしょうか。
親の理想像通りの子どもが「いい子」だと親は判断するのかもしれません。
親はこれらのことができると、ほっとしますし、
これができるならちゃんと育っているな、という指標にしたりしているのではないでしょうか。
しかもどれか1つができていればOKじゃなくて、挨拶ができるけれど「ありがとう」が言えないと、
「なんでありがとうが言えないの?」と叱ったり責めたりします。
友達におもちゃを貸してあげられる優しい子なのに、親に口答えをすると「悪い子」というレッテルを貼ってしまったり。

いい子の条件が全部そろっていないと親は納得しない
親ってなんて欲張りなのでしょう! これらを全部要求される子どもの方はたまったものじゃありません。
全部できている子なんているのでしょうか? 親はとんでもなく多くのことを子どもに要求しているかもしれないのです。
大人になったからこそ多くを満たせているのかもしれませんが、自分が子どもの頃はどうだったか?とわたしの子どもの頃を振り返ってみると、
やはり全部はできていません。
もし上記に挙げた条件を全部満たしている子どもがいたら、なんだか子どもらしくないって思いそうですし、
何か我慢して行動していないかと逆に心配になってきてしまいます。
全部満たしている子どもがいたら、健全に育っていない気さえわたしはしてしまいますが、どうでしょうか?
そんなほとんどあり得ない姿を親は「いい子」として想像し、子どもに要求しているのです。
「いい子」の条件を書き出してみよう。
あなたが子どもに要求する「いい子」像、あり得ない姿かも……。