何かのせいにしない
私: こうやってね、心理学とかカウンセリングやコーチング、セラピーなんかを学んでいると親に愛されたっていう実感のない子、
親と確執がある子、毒親に育てられたって思っている友達とかといっぱい出会うじゃん。
心美: うん、いるね。
私: その子達にも誕生学®聴いてもらいたいってすごく思う。
心美: うん、聴いてもらったらいいじゃん。
私: そうなんだけどね、私、話せないの。
心美: ん!?話せない!?何で!?
私: 私が話せるのは今のところ子ども、幼児から高校生とその保護者までなんだよね。
妊娠前の人や妊婦さんなんかに話すのには、まだ資格取らなきゃいけないの。
なんかね、私より後から誕生学®アドバイザーになった人達も、どんどんその資格とってさ~、なんか取り残されていく気がする。
心美: ふーん、取り残されている気がするんだ。だったら、かおりちゃんも取ればいいじゃん。なんで、取らないの?
私: いずれは取りたいけど、今はそんな、お金も気力もないな。
心美: ん!?お金と気力? ほんとにないの!?
私: うん。私ね、子育てしながら通信制の大学で学んだ時はすごくいい感じで学べたの。
子育ての息抜きが勉強、勉強の息抜きが子育てっていう感じになって。すごくいいバランスで両方できたのね。
きっとどちらか一方しかやっていなかったら、行き詰まっていたと思うの。
それが大学の勉強でも子育てでも。でも、その後ある誕生学®以外の学びだったんだけど、それが本当にきつくてね。
うん。だから、今は上の資格に挑戦するお金も気力も無いの。
心美: ふーん、じゃあさー、仮に今ね、「お金も気力も有ります!」っていう状態だったら挑戦するの?

私: うーん、お金も気力も有りますっていう状態か……。実はね、そのきつかった勉強をしている頃ね、
リオカはたしか2歳くらいだったと思うんだけど、言葉も早くてちゃんと普通に喋れていたんだよ。
それが、急に「お・お・お・おかあさん、あ・あ・あ・あめがふってきたね!」ってどもりはじめたの。最初はわざと!?
冗談!?とか思ったけど、違っていて、あ行が全部どもるの。でね、旦那さんが「リオカは精神的だぞ!」って
「リオカが産まれるから、俺だけ先に単身赴任でこっちに来たじゃん。そのとき俺、なんかおかしい、
呂律が回らないから病院行ってくるって電話したことあったでしょ。
で、病院に行ったら、あ行がどもるのは精神的ですねって言われたことあったじゃん」って
「あー、そういえばそんなこと言っていた時あったね」ってなって……。
私としては、勉強したりレポート書いたりしていても子どもに対する接し方を変えたつもりはこれっぽっちもないんだよ。
でも、きっと私の焦っている気持ちとかが子どもにも伝わるんだろうね。
パソコンに向かってレポート書いているときに膝に乗ってきたりしたら、
「リオカ、ごめん。お母さん、大事なお仕事しているからちょっと、今だけどいていてね」とか言っていたかもしれない。
だからね、誕生学®を伝えるって、それを聴いてくれる人、ようは人の子ども達の自己肯定感を上げるための活動じゃん。
そんな活動をしている私が学びで自分の子どもをそんな精神的におかしくなるような状態にしていたら、それこそ本末転倒じゃない!?
心美: それ、子どものためじゃん。今、仮にお金も気力もあったとしてもやらないってことでしょう!?
私: あー、ほんとだ! うん、そう。お金も気力もあったとしてもやらないわ。
そうか、私は子どものために今はやらないって思っていたんだ。
心美: そうだよ。まぁ、リオカちゃんは、「今のお母さん、楽しそうじゃない!そんなお母さん嫌い!」って
教えてくれていたんだと思うけど。かおりちゃん自身が選んでいることなのに、お金と気力のせいにしたらダメだよ。
お金と気力、逃げて行っちゃうよ~! 使う言葉、気をつけなきゃ。言霊ってほんと大事だよ!
私: わー、それはやばい! お金と気力に逃げられちゃったら大変!