怒りの感情をコントロールする方法
【怒りの吐き出しクレヨンワーク】
クレヨン(あまり高価なものでない方が良いでしょう)、白い画用紙を準備します。
クレヨンでテーブルが汚れないように新聞紙などの敷物を敷いておきます。
最近、抱いた怒りの感情を思い出します。
そして、その感情を、自分を主語にして言葉にしてみましょう。
・私は、○○さんに正しさを押し付けられて腹が立つ。
・私は、○○さんに強い口調で怒鳴られて腹が立つ。
・私は、○○されたことに腹が立つ。
正当化の怒りも、威嚇の怒りも、第三者から受ける怒りのため、
○○さんが正しさを押し付けてくるから、○○さんに腹が立つ。
○○さんが強い口調で怒鳴るから、○○さんに腹が立つ。
と、相手に向かう言葉になりやすいので、これを、私は○○に腹が立つ、と自分を主語にして言葉を組み立てます。
そして、その言葉をクレヨンから好きな色を選んで紙に書き出します。
次に、その言葉を見ながら、声に出して吐き出してみましょう。
その紙に向かって、お腹の底から、怒りの塊を吐き出すようにしていきます。
充分に怒りの感情を吐き出せたと思ったら、その紙に書いた言葉の上に今感じている
気持ちや湧きおこってきた言葉を書き足していきます。
気になった色のクレヨンを選んで、書いて書いて書きまくります。怒りの言葉をぐちゃぐちゃにしても構いません。
好きなように、気が済むまで書きなぐっていきます。
そうして気が済んだら、一呼吸置いて、その書きなぐったものを見てみましょう。
それを見て抱く感覚に意識を向けてみます。そこに意識を向けながら、しばらく自分の感覚に寄り添っていくと、
何かまた別の感情が湧きおこってくるかもしれません。
そうして湧きおこってきた感情を大切に、じっくりと味わってみましょう。

どんな感情が湧きおこってきましたか?
怒りの感情は、二次感情と言われています。
その怒りの感情を味わい切ってあげると本当の感情が出てくることがあります。
そこに自分自身が本当に求めていたことが見えてきます。
今度は、その出てきた言葉を別の紙に書き出してみましょう。
そして、その言葉の周りを好きな色のクレヨンで彩ってみましょう。
最後に、先ほどの怒りの感情を書きなぐった紙の方をもう一度見てみてください。
その怒りの感情は、本当のあなたの感情を守ってくれた感情です。
つまり鎧の役割を果たしてくれていたのです。
その感情にお礼を伝えてあげながら、小さく畳んで捨てましょう。